ジャンクオーディオは、正直そこまで得意ではありません。
それでも今回、ハードオフで見つけた2,200円のVictor「UX-W500」を仕入れました。
店の確認ではCD、MD、カセットは再生済み。ただし、ラジオだけは未チェックです。
そこでスマホのAIに写真を見せながら、言われたことを一つずつ試してみました。
「ラジオ確認用のアンテナ? なんていうのこれ」
「とりあえずこれで確認できる?」
「めんどいな。動作確認。ラジオが壊れてることある?」
店頭でスマホに話しかけながら、アンテナを探して、背面につないで、スピーカーも接続して、周波数を合わせる。
ほとんどAIの奴隷です笑
その結果、店頭でAMラジオの受信と音出しまで確認できました。販売予定価格は10,000〜12,000円。12,000円付近で売れれば、手数料や送料を引いても7,000円前後の利益が見込めそうです。
そして、このコンポは実際に売れました。売れた金額と、手数料や送料を引いて最終的に残った利益は、記事の最後に載せています。
- 仕入れ値:2,200円
- 店頭で追加確認:AM受信・スピーカー音出し
- 販売予定:10,000〜12,000円
- 見込み利益:約7,000円(12,000円付近で売れた場合)
- 販売結果:売れました(実数は記事末尾)

2,200円のUX-W500、ラジオだけ未チェックだった
見つけたのは、Victorのマイクロコンポ「UX-W500」です。
本体と左右のスピーカーが付いて、価格は税込2,200円。確認票には、CD、MD1・MD2、カセットの再生確認済みと書かれていました。
一方で、ラジオは未チェック。

中古オーディオを普段から扱っている人なら、ここで必要なアンテナや確認方法がすぐ分かるのかもしれません。
僕は分かりませんでした。
ただ、CDやMDなど主要な部分が動いていて、未確認なのはラジオだけです。ここを自分で確認できれば、単なる「ラジオ未チェック品」ではなく、もう少し状態を説明して売れます。
分からないなら、AIに聞けばいいか。
そう思って、その場で写真を撮り始めました。
四角い輪っかの正体をAIに聞いた
まず分からなかったのが、過去の出品画像に写っていた四角い輪っかです。

AIに画像を見せて確認すると、これはFM用ではなく、AMラジオを受信するためのループアンテナだと分かりました。
そこで、ハードオフ店内の青箱を漁って、確認に使えそうなアンテナを探しました。
すると、似たようなAMループアンテナが出てきました。
買うためではありません。このUX-W500のラジオが生きているか、その場で確認するためだけに青箱から見つけた物です。

この時点では、そのアンテナがUX-W500に使えるのかも分かりません。
なので、また写真を撮ってAIに聞きます。
ここでAIは、写真を見て「先端の2本を分けて、被覆を5〜10mmほど剥く」と答えました。
でも、現物をもう一度見ると、黒いコネクタが付いていて、そのまま本体のAMループ端子へ刺さりました。
AIの説明は、最初から全部ぴったりだったわけではありません。写真を追加し、現物の形と本体の表示を見て、合っている部分だけを採用していきます。
AIに聞けば何でも一発で解決する、というきれいな話ではないです。
今回はAIがアンテナの形を読み違えました。加工する前に、端子の形と本体表示を自分の目で確認しています。
AIに言われるまま、アンテナとスピーカーをつないだ
UX-W500の背面を見ると、上側に「AMループ」、その下に「FM(75Ω)COAXIAL」と表示された別の端子があります。
青箱から見つけたアンテナは、上側のAMループ端子へ接続できました。

これでラジオを受信できると思ったんですが、もう一つ必要だったのがスピーカーです。
当たり前といえば当たり前なんですけど、アンテナだけつないでも音の確認はできません。
背面のスピーカー端子を撮影してAIに見せ、赤側と黒側の接続位置を確認。銅線が隣の端子や本体へ触れないようにして、まずは音を出せる状態にしました。

アンテナが刺さったところで、今度は僕が聞きました。

スピーカーってどっちプラス? 挿さないとラジオ聞こえるかわからんのでしょ?
AIの答えは、上の赤い端子がプラス、下の黒・グレー側がマイナス。ラジオの音を確認するには、スピーカーかヘッドホンが必要とのことでした。
店頭でスマホを片手に、目の前で詰まったところだけ一工程ずつ聞いて進めていく感じです。
知識を身につけてから挑んだというより、その場でAIの指示どおり手を動かしていました。ほぼ遠隔作業員。
1485kHzに合わせたら、相撲中継が流れた
アンテナとスピーカーをつないだものの、今度は選局方法が分かりません。
「ラジオの調節、この機種どうやんの?」
AIに教えられたとおり、本体の「FM/AM/LINE」でAMへ切り替え、右側のボタンで選局します。
そして、次の質問。

何ヘルツにすりゃいいのこれ
現在地なら、まずAM 1485kHz。そう返ってきたので合わせてみました。
すると、スピーカーから相撲中継が流れてきました。

おー、相撲流れた!笑
この瞬間に確認できたのは、少なくとも次の3点です。
- AMラジオを受信できる
- 周波数を選局できる
- 接続したスピーカーから音が出る
1485kHzは、秋田放送の浅舞AM中継局で使われている周波数です。地域によって受信できる放送局や周波数は異なります。
うれしくなって「まぁ、完動品として出せるだろこれなら」と言うと、AIからは止められました。
もちろん、これだけで「すべて完動」とは書けません。
CD、MD、カセットはハードオフの確認票に書かれていた内容。AM受信とスピーカー出力、リモコンは僕が確認した内容です。FM受信や録音、ダビングなど、確認していない機能まで正常とは言わないようにします。
でも、ラジオ未チェックのまま持ち帰るのと、AM受信まで自分で確認して持ち帰るのでは、出品時に書ける情報がまったく違います。
仕入れ判断は、AIではなく自分で相場を見た
動作確認ができたからといって、そこで即仕入れではありません。
次は相場です。
確認できた販売例では、黒のUX-W500-Bがリモコン付きで12,800円で成約していました。

商品説明を見ると、CD、MD、カセット、リモコンの動作確認済み。目立った傷や汚れなしとして販売されています。

一方、白系のUX-W500には、リモコン付きで7,800円の成約例もありました。

ほかにも3,210円、5,000円、14,800円など、実売価格にはかなり幅があります。

単純に「12,800円で売れた商品があるから、自分の物も12,800円で売れる」とは考えません。
色、状態、付属品、確認できた機能、販売時期が違います。
今回のUX-W500は白系で、AM受信は確認済み。ただし、確認に使ったAMアンテナは青箱の商品です。動作確認が終わったあと元の場所へ戻しており、購入もしていません。当然、UX-W500にも付属しません。その条件なら、10,000〜12,000円くらいから販売してみるのが現実的かなと考えました。
リモコン付きだったので、下へ転んだときも考えやすかった
今回、判断材料として大きかったのがリモコンです。
RM-SUXW500-Sの単体相場を見ると、1,000円、1,500円、2,100円、2,500円などで売れている例がありました。

別の履歴では、本体単体が2,600円、リモコン単体が3,980円で成約しています。

このとき僕が考えていたことは、会話の中でこう残しています。

んで、普段の値付けのアンダーとトップの概念だけど、アンダーはリモコンだけでもそこそこ回収できるって点かな。どう転んでもリモコン付きなので10000円は硬いかなと
一式で想定価格どおりに売れるケースだけを見るのではなく、下へ転んだときに何が残るかも見る。
今回はリモコン単体にも需要があり、本体だけの成約例も確認できました。2,200円という仕入れ値に対して、売り方を変えられる余地があります。
このあたりは、AIに教えてもらった判断ではありません。
実際、会話の中でAIは「アンダー」を一式の販売価格の下限として読み替え、僕に「理解してないなら口出すなよ」と言われています。
ラジオの確認方法を聞く相手としては役に立った。でも、僕が普段使っている値付けの考え方まで、AIが理解していたわけではありません。
AIがやってくれたのは、僕が詳しくない機械を「確認できない物」から「一つずつ確認できる物」に変えるところまでです。
その先で、相場の幅や付属品の価値、下へ転んだ場合まで見て仕入れるかを決めたのは、普段の中古せどりで使っている判断でした。
得意ではない商材でも、AIに作業を分解させれば触れる
今回一番おもしろかったのは、AIから必殺の仕入れ商品を教えてもらったわけではないことです。
最初から「UX-W500は儲かる」と聞いたわけでもありません。
僕がAIに頼んだのは、
- この四角い部品は何か
- どの端子へつなぐのか
- 音を出すには何が必要か
- 次にどこを操作すればいいか
という、目の前の小さな疑問です。
言われたことを一つずつ実行したら、ラジオ未チェックだった2,200円のジャンク品でAM受信まで確認できました。
得意ジャンルを増やすには、今までは自分で知識を覚えるか、詳しい人に聞く必要がありました。
今は、現物の写真を見せながらAIに作業を細かく分けてもらえます。
もちろん、AIの説明が現物と合っているかは自分で確認します。今回もアンテナの扱いでは、最初の回答と現物が食い違いました。売れる価格や利益までAI任せにもしません。値付けの話では、むしろAIの理解をこちらが訂正しています。
それでも、「分からないから触らない」で終わっていた商品へ、店頭で一歩踏み込めるようになったのは大きいです。
AIの奴隷になって言われたとおり動いていたら、7,000円の利益が見えるところまで来ていた。
今回は、そんなジャンクオーディオ仕入れの記録でした。
参考:ABS秋田放送「ラジオ番組一覧」 ※浅舞AM中継局の周波数1485kHzを確認。機器の状態と接続内容は、店頭確認票および撮影した実物画像に基づいています。
販売結果
で、結局このコンポがどうなったか。
売れました!!
ここから先は、答え合わせの実数をそのまま載せてます。どこで、いくらで売れて、手数料と送料で何円消えて、2,200円のジャンクが最終的に何円になったのか。日数も、在庫管理アプリの記録から出してます。
ぶっちゃけ、「7,000円の利益が見えた」で終わらせておけば、外したときも黙ってられるんですよね笑
そうしなかった結果がこれです。この下から確認してみてください。
さっさの中古せどり